YAPC::Kyoto 2023 でボランティアスタッフをしてきました #yapcjapan

…というわけでブログを書くまでがYAPC

ブログを書くのがPerlへの貢献ということで、忘れてしまう前に書いています。

 

yapcjapan.org

で、今回初めてYAPCの運営を少しだけ手伝わせていただきました。

YAPCは10年近く参加させていただいていますが、

こういった外部向けイベントの運営側はまともにやったことはなく、知見も経験も何も無かったのですが、せめて当日のボランティアスタッフくらいなら少しはお手伝い出来るかな、と思い勢いで

YAPC::Kyoto 2023の当日スタッフを募集します! - YAPC::Japan 運営ブログ

の記事を読んで参加させていただきました。

 

前日祭

 

前日はボランティアスタッフにも関わらず集合時間の14時よりだいぶ早く12:30頃に現地に着いてしまって、段取りを何も分かっていなかったのでやれることがなくオロオロしていました。

…と思ったらコアスタッフの方々が早めに段取りを整えてくれたのでやっとノベルティの袋詰めというお仕事が出来てホッとしました。みんなでグルグル回っての袋詰めはかなり早く進みました。こういうの学生時代の文化祭の準備みたいで、楽しいですね。

自分は配信チームに配属ということで、godanさんが配信全体リーダー、xtetsujiさんとsakaneさんが配信部屋リーダー、そのリーダーの元でボランティアスタッフはyebis0942さん、hyumanaseさんと一緒に配信のお手伝いをさせていただく事になりました。

YouTube配信に使用するソフトOBS Studioは初めて見たばかりだったので、とにかく最低限の基本的な操作を教えていただき、CMとスライド・カメラの切り替え操作程度だけはなんとか理解したものの、トラブルシュートや機材のセッティングは完全に異次元の領域なので素直にリーダーの匠の技を眺めさせていただきました。

翌日の可能な準備まで出来たところで、

一足先に解散させていただき、yusukebeさんのHono Conferenceに参加させていただきました。

connpass.com

Hono - Ultrafast web framework for the Edge

は実はまだチュートリアルで多少触った程度で、参加の皆さんが手練の方々ばかりで自分なんかが参加していいのかと言うのがあったのですが、

qiita.comのように個人的に最近Cloudflare Workersを触ることが増えているので最新のフロントエンド界隈の話やCDN業界の話、OSSの話、Honoの裏話などのリアルな話を伺うことが出来てとても刺激になりました。

 

YAPC::Kyoto 2023当日

朝は7:30会場入りでスタッフ全員でフリーフィング。

開場までの時間との勝負なので機材を移動し、配信準備を整えていきました。

自分の持ち場は Scrapboxホール by Helpfeel(アトリウム) で、いきなり一番大きい箱でテンパりまくってましたが、リーダーのGodanさんの的確な指示で4階と行ったり来たりしてお使いメインでやらせていただきました。体力勝負なので最近節制しておいてよかった。。

今回はYouTubeライブ配信が合計4トラック、4つの配信を同時に進行するということで、Godanさんのタスク・判断量は半端無かったと思います。。

配信は一番の山場が開始前の機材準備とOBS設定、カメラ・マイクのチューニングということで、時間との勝負でしたがなんとかオープニングの9:30に間に合わせる事が出来てほっと一息。

一度配信が始まってしまえば後は基本的にはタイミングを見ながら登壇者とCMをトランジションボタンで切り替え、「セッションタイトル」の変更の繰り返し。

が、途中で油断しているとカメラの出力が止まっていて、「無効化」「有効化」の切り替えで復旧させたり、登壇者のカメラ位置がズレてしまっていたりと、油断出来ない展開。また、うっかりしてセッションタイトルのページ送りを数分の間忘れてしまう痛いミスなども起こしてしまいました。大変申し訳ありませんでした。。

開場の時間と実際のYouTube配信とは30秒程度の遅延があったりするので、配信機の横にMacBook Airを置いて、常にYouTube画面とチェックしながらちょくちょくTwitterなどで見れない、聴こえないなどの声が無いかをチェックしつつ、次第に慣れてきて少しはトークを聴く余裕も出てきました。

特に印象に残ったセッション

ずっとアトリウムの配信だったので他は見れなかったのですが、

個人的に刺さったのがkurotyann9696さんの

売上と開発環境を同時に改善するために既存のPerl Web アプリケーションをどのようにリプレイスするか 

レガシーなプロダクトをどのようにリプレイスしていくかという課題・視点がとても参考になりました。アーカイブが出来たらまたじっくり見直してみたいです。

 

moznionさんのソフトウェアエンジニアリングサバイバルガイド: 廃墟を直す、廃墟を出る、廃墟を壊す、あるいは廃墟に暮らす、廃墟に死す

普段から廃墟群と暮らしている身としては思い当たるところがありすぎて切なくなってしまいましたが、その直し方や暮らし方のコツなども説明されていて、めっちゃ参考になりました。

 

途中、少し抜けさせていただき観に行ったトーク

yusukebeさんのどこでも動くWebフレームワークをつくる

今まさに伸びまくっているOSS、Honoの勢いを感じるトークでした。Web標準にこだわることで、どこでも動くことの威力を感じさせていただきました。

 

そして圧巻は最後のonishiさんのキーノートでした。

当時、梅田 望夫さんの「ウェブ進化論」を読んで感銘を受け、Web2.0全盛期の流れの中でPerlPerlコミュニティにお世話になってきた者としては、配信をしながらも泣いてしまいました。創業時の狭いオフィスとか、YAPCのチケットが無くて入れなかった時のエピソードとか、あれは絶対もう一度アーカイブで観たいですね。。

その他のトークや裏トークもかなり興味があるものが多かったので、アーカイブ後にじっくり見られたらと考えています。

 

撤収後

配信チームは最も持ち帰る機材があるものの、自分は何をどうすれば良いのかわからず単純なゴミの処理をしたり物を運んだりするくらいしかお手伝い出来ませんでした。

 

撤収後の打ち上げでは、元からのコミュ障が全開してしまって、周囲の初めてお会いする方々や、一方的に存じ上げている方々に全然話しかけられなかった事にとても悔いが残っています。

とは言え、こんな素敵なイベントに少しでも関われた事がひたすら嬉しく、一ボランティアスタッフであっても大きい達成感を味あわせていただきました。

特にコアスタッフの皆さん方の準備の苦労については少し聞いただけでも計り知れないものがあり、ここには書ききれませんでしたが、当日ボランティアという場を提供していただけた事に本当に感謝しています。

 

また、今回始めてお手伝いをさせていただき、配信についてのお仕事がどういうものかというものを横で見させていただき、本当に勉強になりました。

配信はプログラムとはまた全然別の非常に特殊なスキルであり、オフライン全盛に戻ってもこれからの時代のコミュニティ運営には欠かせなくなっているスキルだと思います。

今後のPerl入学式や今後のYAPCなどで少しでもPerlコミュニティへの恩送りができればと考えています。

 

最後にYAPC::Kyoto 2023に関わられたすべてのスタッフの皆さん、スポンサーの皆さん、登壇者の皆さん、参加者の皆さん、配信をご覧になってくださった皆さん、本当にありがとうございました!