YAPC::Kyoto 2023 でボランティアスタッフをしてきました #yapcjapan

…というわけでブログを書くまでがYAPC

ブログを書くのがPerlへの貢献ということで、忘れてしまう前に書いています。

 

yapcjapan.org

で、今回初めてYAPCの運営を少しだけ手伝わせていただきました。

YAPCは10年近く参加させていただいていますが、

こういった外部向けイベントの運営側はまともにやったことはなく、知見も経験も何も無かったのですが、せめて当日のボランティアスタッフくらいなら少しはお手伝い出来るかな、と思い勢いで

YAPC::Kyoto 2023の当日スタッフを募集します! - YAPC::Japan 運営ブログ

の記事を読んで参加させていただきました。

 

前日祭

 

前日はボランティアスタッフにも関わらず集合時間の14時よりだいぶ早く12:30頃に現地に着いてしまって、段取りを何も分かっていなかったのでやれることがなくオロオロしていました。

…と思ったらコアスタッフの方々が早めに段取りを整えてくれたのでやっとノベルティの袋詰めというお仕事が出来てホッとしました。みんなでグルグル回っての袋詰めはかなり早く進みました。こういうの学生時代の文化祭の準備みたいで、楽しいですね。

自分は配信チームに配属ということで、godanさんが配信全体リーダー、xtetsujiさんとsakaneさんが配信部屋リーダー、そのリーダーの元でボランティアスタッフはyebis0942さん、hyumanaseさんと一緒に配信のお手伝いをさせていただく事になりました。

YouTube配信に使用するソフトOBS Studioは初めて見たばかりだったので、とにかく最低限の基本的な操作を教えていただき、CMとスライド・カメラの切り替え操作程度だけはなんとか理解したものの、トラブルシュートや機材のセッティングは完全に異次元の領域なので素直にリーダーの匠の技を眺めさせていただきました。

翌日の可能な準備まで出来たところで、

一足先に解散させていただき、yusukebeさんのHono Conferenceに参加させていただきました。

connpass.com

Hono - Ultrafast web framework for the Edge

は実はまだチュートリアルで多少触った程度で、参加の皆さんが手練の方々ばかりで自分なんかが参加していいのかと言うのがあったのですが、

qiita.comのように個人的に最近Cloudflare Workersを触ることが増えているので最新のフロントエンド界隈の話やCDN業界の話、OSSの話、Honoの裏話などのリアルな話を伺うことが出来てとても刺激になりました。

 

YAPC::Kyoto 2023当日

朝は7:30会場入りでスタッフ全員でフリーフィング。

開場までの時間との勝負なので機材を移動し、配信準備を整えていきました。

自分の持ち場は Scrapboxホール by Helpfeel(アトリウム) で、いきなり一番大きい箱でテンパりまくってましたが、リーダーのGodanさんの的確な指示で4階と行ったり来たりしてお使いメインでやらせていただきました。体力勝負なので最近節制しておいてよかった。。

今回はYouTubeライブ配信が合計4トラック、4つの配信を同時に進行するということで、Godanさんのタスク・判断量は半端無かったと思います。。

配信は一番の山場が開始前の機材準備とOBS設定、カメラ・マイクのチューニングということで、時間との勝負でしたがなんとかオープニングの9:30に間に合わせる事が出来てほっと一息。

一度配信が始まってしまえば後は基本的にはタイミングを見ながら登壇者とCMをトランジションボタンで切り替え、「セッションタイトル」の変更の繰り返し。

が、途中で油断しているとカメラの出力が止まっていて、「無効化」「有効化」の切り替えで復旧させたり、登壇者のカメラ位置がズレてしまっていたりと、油断出来ない展開。また、うっかりしてセッションタイトルのページ送りを数分の間忘れてしまう痛いミスなども起こしてしまいました。大変申し訳ありませんでした。。

開場の時間と実際のYouTube配信とは30秒程度の遅延があったりするので、配信機の横にMacBook Airを置いて、常にYouTube画面とチェックしながらちょくちょくTwitterなどで見れない、聴こえないなどの声が無いかをチェックしつつ、次第に慣れてきて少しはトークを聴く余裕も出てきました。

特に印象に残ったセッション

ずっとアトリウムの配信だったので他は見れなかったのですが、

個人的に刺さったのがkurotyann9696さんの

売上と開発環境を同時に改善するために既存のPerl Web アプリケーションをどのようにリプレイスするか 

レガシーなプロダクトをどのようにリプレイスしていくかという課題・視点がとても参考になりました。アーカイブが出来たらまたじっくり見直してみたいです。

 

moznionさんのソフトウェアエンジニアリングサバイバルガイド: 廃墟を直す、廃墟を出る、廃墟を壊す、あるいは廃墟に暮らす、廃墟に死す

普段から廃墟群と暮らしている身としては思い当たるところがありすぎて切なくなってしまいましたが、その直し方や暮らし方のコツなども説明されていて、めっちゃ参考になりました。

 

途中、少し抜けさせていただき観に行ったトーク

yusukebeさんのどこでも動くWebフレームワークをつくる

今まさに伸びまくっているOSS、Honoの勢いを感じるトークでした。Web標準にこだわることで、どこでも動くことの威力を感じさせていただきました。

 

そして圧巻は最後のonishiさんのキーノートでした。

当時、梅田 望夫さんの「ウェブ進化論」を読んで感銘を受け、Web2.0全盛期の流れの中でPerlPerlコミュニティにお世話になってきた者としては、配信をしながらも泣いてしまいました。創業時の狭いオフィスとか、YAPCのチケットが無くて入れなかった時のエピソードとか、あれは絶対もう一度アーカイブで観たいですね。。

その他のトークや裏トークもかなり興味があるものが多かったので、アーカイブ後にじっくり見られたらと考えています。

 

撤収後

配信チームは最も持ち帰る機材があるものの、自分は何をどうすれば良いのかわからず単純なゴミの処理をしたり物を運んだりするくらいしかお手伝い出来ませんでした。

 

撤収後の打ち上げでは、元からのコミュ障が全開してしまって、周囲の初めてお会いする方々や、一方的に存じ上げている方々に全然話しかけられなかった事にとても悔いが残っています。

とは言え、こんな素敵なイベントに少しでも関われた事がひたすら嬉しく、一ボランティアスタッフであっても大きい達成感を味あわせていただきました。

特にコアスタッフの皆さん方の準備の苦労については少し聞いただけでも計り知れないものがあり、ここには書ききれませんでしたが、当日ボランティアという場を提供していただけた事に本当に感謝しています。

 

また、今回始めてお手伝いをさせていただき、配信についてのお仕事がどういうものかというものを横で見させていただき、本当に勉強になりました。

配信はプログラムとはまた全然別の非常に特殊なスキルであり、オフライン全盛に戻ってもこれからの時代のコミュニティ運営には欠かせなくなっているスキルだと思います。

今後のPerl入学式や今後のYAPCなどで少しでもPerlコミュニティへの恩送りができればと考えています。

 

最後にYAPC::Kyoto 2023に関わられたすべてのスタッフの皆さん、スポンサーの皆さん、登壇者の皆さん、参加者の皆さん、配信をご覧になってくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

YAPC::Japan::Online 2022 に参加してきました

…というわけでブログを書くまでがYAPC

ブログを書くのがPerlへの貢献ということで、

普段全然ブログ書いてないのですが、今更ながら感想を…

 

先週2022-03-04,05に YAPC::Japan::Online 2022

yapcjapan.orgに参加しました。

今回はちょうどいい外に出せそうなネタも無く、業務の方もいろいろアレだったので、純粋な参加者として楽しませていただきました。

 

去年はJapan.pm 2021

yapcjapan.connpass.comがあったのですが、

YAPCとしては

以来の参戦です。

 

1日目

まずはなんと言ってもここからはじまりました。

YAPCチキンとJPAビール。

ものすごいボリュームでもって、腹ペコの状態から始まったのですが、

ひたすらチキンを貪り食っているだけで完璧に満腹になりました…!

リモート開催でも同じ空気感を共有出来るこの仕組、本当に素晴らしいですねぇ…

 

このチキンを食べながら、最初はuzullaさんとyusukebeさんによるゲスト対談から。

会場のテンションを温めるためのゆるーいトークから懐かしの話題まで、

いい感じでテンションが上ってきました。

 

トークの発表資料については、

qiita.comがまとまっていて非常に助かります。

 

自分が拝聴したトークについて、

TypeScript へ型安全性を高めながらリプレースする

「がんばらないTypeScript」から、「メリハリのあるTypeScript」まで、

プロジェクトに合わせて徐々に移行していきましょう、というトークでした。

一気に置き換えるのも難しいし、かといってstrictを外すのも、、という感じでこういうアプローチもあるんだなぁ、と参考になりました。

danさんによる正規表現トーク

Regexp::Assemble, Regexp::Common のコアなところや、PerlUnicode対応の歴史的なところなど、さすがdanさんというトークでした。

個人的には数年ぶりに 正規↑表現↓ が聞けたのがツボでしたw

こんな記事もありました。

dankogai.livedoor.blog

1日目:LTというか懇親会

全部面白かったのですが、macopyさんによるPerlテトリスが最高でしたw

普通にラインを消せる気がしないw

 

 

その他のトークも、深夜ということもありゆるーい感じで、

ちょっとお酒をいただきながら楽しませていただきました。

 

2日目

macopyさんによる じわじわとPerlからGoに移行しようとしている俺達のマイクロサービシーズの紹介

歴史のある巨大なモノリスのサービスを、優先順位などをつけながらいかにマイクロサービスに分割していくべきかというのを事例として紹介されていました。

慣れているAurora MySQLとスパイクに強いDynamoDBのそれぞれの特質によって使い分けているというのもなるほどなぁ、と。

 

Hono[炎] Ultrafast web framework for Cloudflare Workers.

お次はyusukebeさんによるHonoのトーク

CloudFlareは触ったことがないのですが、Lambda@Edge のようにエッジ側でのサーバレスの実行環境は今一番熱そうな分野ですね。

Perlで書いてCloudFlare Workersで動かすことも出来るらしい…!

yusukebe.comで、Honoですが、とにかくUltraFastを目指して必要最小限なフレームワークとなっているようで、Middlewareを書くことで機能も拡張していけるそうです。

ちょっとしたミニブログ的な事もエッジ側だけで実装可能ということで、

これは触ってみたいですね…!家系ラーメン食べたいです!

iekei.yusukebe.workers.dev

あなたの知らない(かもしれない)コアモジュール

比較的マイナーと思われるPerlコアモジュールの紹介でした。

バリデータの

use Params::Check; とか、

 

use Fatal;

はもう古いので

use autodie; にするべきとか、

 

自動でハッシュを作ってくれる

use Text::Abbrev;

とか、

 

タブをスペースに変換してくれる

use Text::Tabs;

とか、

 

謎モジュールの

use less;

if (less->of('memory')) {

とか、いろいろな発見があって楽しめました。

use autodie;とかはやっつけで書くときとか便利そうですねぇ。

 

ちょっと時間があったので、

フロー効率の向上から始める開発生産性の高め方 ~ モブワークを沿えて ~

面川さんのモブワークのトークを途中少し拝見しました。

コードレビュー時などにモブワークでチーム全員でレビューしたり、どうしてもレビュアーに負荷がかかりがちな箇所を、モブワークで行うことでリアルタイムでフィードバックを返して知見の共有を出来るのは良さそうだなぁと思いました。

 

エンジニアの個人ブランディングと技術組織

onkさんによる技術組織の作り方や社内勉強会、技術者として個人と会社をどう両立させて行くかというテーマでした。

個人的にもこのテーマはいつも悩んでいるところがあり、非常に興味深く拝見しました。

 

というあたりでYAPCピザが到着w

本当にいたれりつくせりなカンファレンスですねw

 

7年間運用したソーシャルゲームAmazon EC2構成からAmazon ECS構成へと乗り換えた話

EC2からECSに載せ替えしていくというトークでした。

Perlのバージョンアップを泥臭くやっていく話、

またEC2をECS化する理由を非エンジニアにいかに説明をすべきか、というところもあるあるな感じで、技術的な説明に留まらずに共通言語で丁寧に説明していくしかないというのが共感でした。

 

keynote : 変化し続けるキャリアと変わらない原体験

songmuさんによるキーノート。

昔のYAPC時代の話から、2009年にPlackで受けた衝撃、情熱と原体験を大事にし続けることと学んで発信を続けることの重要性など、とても刺さりまくりました。

 

LT

全部面白かったのですが、一番笑ったのがこちら。

github.comgugodさんによる、如何にして

(a== 1 && a ==2 && a==3)

を実現するかというネタ。

本当に最高でしたw

 

YAPC川柳大会

blog.yapcjapan.org

LTの後は川柳大会の発表でした。

自分もちょっと前にネタで3件ほど句を書いていたのですが、

これがまさかの入選w

なんというか、今の若者達が果たして「それPla」ネタを知っているのだろうか…w

Plagger - Wikipedia

2006年頃に大流行した偉大なるmiyagawaさんの「Plagger」を後世まで語り継いでいかねばということでネタにしてみたのですが、ド滑りしてたらどうしようと焦るも、一部ウケていただいた方がいらしたようでちょっと安心しました…。

 

その他

tech.mobilefactory.jp

妙にかっこいい今回のYAPCの黒Tシャツの秘密が、

伝説のLT「草とPerl」から繋がるAcme::Bleachとして明かされました。

"There's More Than One Way To Do It." 

やはり何度聞いてもいいですねぇ。。

 

最後に

今回は特にトークやLTなどもせず、純粋に1ユーザとして参加させていただきましたが、

盛りだくさんで本当に楽しませていただきました。

 

ノベルティ、チキンやピザといったリモート開催なのに会場にいるような空気感、

トークによる別視点による解説、

Discordによるスムーズな情報伝達、

ゆるっとした懇親会トークなどなど、

いつものYAPCのなんでもありな感じで、

Perlだけに留まらない懐の広く非常に居心地のよいカンファレンスでした。

 

全然お手伝いなどもできずに申し訳なく思いつつ、実現されたスタッフの皆さん、登壇者の方々、参加者の方々、スポンサーの皆様に本当に感謝です!

ありがとうございました!

 

 

WEB+DB PRESS Vol.122 「Perl Hackers Hub」第67回「GitHub APIによるチーム開発の効率化」に寄稿させていただきました

4/24発売のWEB+DB PRESS Vol.122 「Perl Hackers Hub」第67回「GitHub APIによるチーム開発の効率化」に寄稿させていただきました。

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WEB+DB PRESS vol.122

以前意識が高まった時に少しは技術的なブログを書こうと思ってこのブログを作りましたが、3年ほど放置してしまっていたので良いタイミングなので久々にここを使わせていただきます。(らーめんブログの方に書くのもアレでしたので…w)

記事内容について

GitHub APIに触れたことが無い方、かつ社内用GitHub(Enterprise)のOrganization管理者的な方を想定読者として、GitHub APIの基本的な使い方・活用例をPerlのサンプルコードを交えて紹介したものになります。

GitHub API自体は少々今更な内容であることと、かなりニッチ目な対象である事もある事から、実際にこんなレシピがあると捗るかも、といったAPI活用ネタを紹介しています。

ネタの一部は既にGitHub Actionsなどで実現されている方も多いかとは思いますが、執筆開始時は社内で使っているGitHub Enterprise Serverのバージョンが3.0がリリースする前でちょうどActionsが使えるようになるかどうかというタイミングだった事もあり、GitHub APIだけでシンプルにやってみましょう、という事になりました。

内容的にPerlを使っていない方でも読みやすいかと思います。

github.blog

経緯

このお話をいただいたのは去年の12月に、

qiita.comの記事を書いたことで、今年の1月になって何かGitHub API的なネタで書いてもらえないかというお話をいただきました。

時期的に着手中の大型案件が佳境だったことと、技術ブログなどは普段から書いていない自分がいきなりあのWEB DB PRESSに寄稿なんて恐れ多くて最初はお断りしたのですが、 たぶんこんな機会はもう来ないんだろうなぁ、とも思いましたのでありがたくお話を受けさせていただきました。

世間ではちょうど緊急事態宣言に入っていたため、2月から休日になると引き籠もって執筆するネタを探しておりました。家に籠もっていても全然集中出来なかったため、32時間も滞在出来て3500円の格安プランをやっていた都内の某ビジネスホテルに籠もってネタを考えたりしていましたw

最初は実際に社内で使っているWebhookネタを中心でと軽く考えていたのですが、そうなるとGitHub APIというテーマから若干離れてしまい、話のまとまりが無くなってしまうということで悩みつつ最終的に今の形になりました。

WEB+DB PRESSは昔から読ませていただいていたものの、いざ書いてみると本当に難しく、普段から自分の好きなように書きなぐってよいブログとはまったく別の視点が多く出てきまして、わずか5ページほどでしたがはじめての経験ばかりで大変勉強になりました。

謝辞

お誘い頂いたpapixさん、全体的な進行・文章のレビュー・校正をしていただいた技術評論社の稲尾さん、直接技術的のレビューやアイデア出しをしていただいた監修の牧さん、校正などに関わってくださった編集部のみなさんに御礼申し上げます。

 

2021年4月24日に発売になりますので、ぜひ機会がありましたらお買い求めください!本当にありがとうございました!

gihyo.jp

 

六本木.pm #1 に参加してきました

ブログを書くまでが、六本木.pmということで。

 

roppongipm.connpass.com

に参加して来たので簡単なメモを。

 

吉祥寺.pmと沖縄.pmのコラボイベントでPerl成分多めということで、

これは行かないわけには、ということで行ってきました。

渋谷からは歩いて六本木ヒルズへ。

まさかの開始前にお弁当が配布されるという神展開w

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小腹が空いてたので来る直前に菓子パンを食べてしまってましたが、これはこれでありがたい、と開始前に全部いただきました。

 

 さて、最初の発表は、

ラクダがピンクだった頃の思い出」(@yoshiyuki_kondo)

www.slideshare.net

あのラクダ本やリャマ本の訳者の方ということで、いきなりテンションが上がります。

ピンクのラクダ本、リャマ本という時代があったとは…

Perl 4.0時代の背景、開発環境など、自分では全く知らない時代なので、正座して聞かなければならない雰囲気です。

当初のラクダ本ジョークなど、知らないことばかりでした。

sed + awk + shellスクリプトをまとめたものというのが今にも生きててとても素敵だなぁと。

 

お次はAmazon::S3::Thinの紹介」「PHPerがPerlコミュニティから学んだこと」(@DQNEO)

speakerdeck.com

 

Amazon::S3 - A portable client library for working with and managing Amazon S3 buckets and keys. - metacpan.org

との設計思想の違い、

Web::Scraperの本質が通信が必須というわけではなく、HTMLという文字列を処理するのが本質ということで、通信部分とリクエスト作成部分を分離したというところがとても素敵でした。

後半のPerl Mongersへの賛辞も最高でした。

今度S3を扱う時はこちらを使わせていただこうと思います!

 

お次は、

「僕がPerlにしてきたこと。Perl の今後についての思い。」(@tokuhirom)

ちょっと資料が見つからないので、かいつまんで。

tokuhiromさんによるPerl時代に何をしてきたのかという流れで、

本当にいろいろとお世話になっているモジュールばかりなのですが、

中でも

 このあたり、

最近自分が思っているところともピッタリハマった感じで、

もちろんまだPerl 5はバリバリ現役で mod_perlPlack も使わせていただいてますが、

最近いろんな言語が出てきている中で、Perlが最も得意とするテキスト処理に回帰する、というのがとてもしっくり来ました。

自分の好きなPerlなどを使ったワンライナーとかも、たぶんこれから他の言語がいくら出てきても10年後も20年後も使わせてもらえるだろうなぁ、と。

 

あと何故か

これがちょっとだけバズったのは、果たして喜んで良いのかというw

でもそれすらネタにしてしまえる懐の深いところがPerlの素晴らしいところだよなぁ、と良い方向で考えますw

 

お次は、

History from Perl 1.0 to Perl 6」(@AnaTofuZ)

speakerdeck.com

ということで、Perl 1からの特徴を振り返るというアナーキーな内容でしたw

Perl 1からのデータ型やデータ構造、徐々に進化していく過程が見れて素直に知らないことばかりでめっちゃ良い発表でした。

ログの解析などもPerl 5は高速なんですね、素晴らしい。

 

で、ここからはLTへ。

(@__papix__)さんのPerCUDA, GPGPUあたりのお話。

qiita.com全く未知の分野で、全然知らない言葉ばかりでしたが、GPUって画像処理以外にも使えるんですね…Perlにもまだまだ面白い使い方があるんだな、と。

 

「サーバレス日本語形態素解析エンジンとの格闘記録」(@Korenari_D)

speakerdeck.comサーバレスは銀の弾丸ではないというのが良かったです。

 

@setoazusa さんの吉祥寺.pmに登壇してMMVPになろうというお話。

10/8(日) に

techbookfest.org

があるそうなので、こちらも都合が合えば行ってみよう。

 

「1年間Perlでゲーム作りました。」(@return520)

ゲームのバックエンドをPerlのAmon2で作るというお話。

良いですね〜。

 

で、クロージングでは、YAPC::Tokyo 2019の告知なども!

yapcjapan.org

ちょっと先ですが、ここに向けて何かやっていきたいですね〜。

 

懇親会では、いつもブログ記事でお世話になっている

Perlゼミ (@perlzemi) | Twitter さんと

これからのPerlについてお話させていただいたりして、

最後までとてもPerl濃度が高い最強の勉強会でした。

普段のPerl以外もなんでもありの地方PMも大好きですが、たまにはこういうのもあると最高ですね〜!

 

次回もあればぜひ参加したいと思います!

 

ITエンジニア怪談 ~背筋も凍る、ゾッとする話Night~ に行ってLTしてきました

gaiax.connpass.com

に行って来たのでメモ。

 

話を遡ること1年前、今回のイベントの前作的なイベント、「他社の障害対応、きにならnight」

gaiax.hatenablog.com

の時に、来年はITエンジニアの怪談ですよ、という事をちらっと聞きまして。

 

普段ほどんど勉強会には聞いてTwitterで実況するくらいなものなのですが、怪談ということはほぼ合法的に稲川淳二の怪談を前面に出して良いはず…!

一応これでも稲川淳二ファン歴20年以上ということで、

「怪談」と聞いたからには、このまま黙って見逃すことが出来なかったのでLTをしてきましたw

ネタについては、もう時効になっているであろう昔やっちゃった系のネタをいくつかかき集めて、座長の怪談のように破片を組み合わせてとりあえず3本に絞りました。

 

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さて、当日…

一応正装をということで、稲川淳二の怪談ナイトのTシャツを着て参戦(誰も気付いてなかったですがw)。

 

最初は、高野さんの

 

BtoB向けブログサービスで、すべてのブログの記事が同じ記事になってしまうという怪談や、EC2の仮想化タイプのHVMとPVで、PVの方で古めのOSだと、勝手にパッチがあたってNFSが刺さってブートローダーが死ぬという怪談で、

初っ端からいい感じで恐ろしい…

 

お次は、生島 勘富さんによる

www.slideshare.net

の怪談。

実際にSIerであったSQLの外部結合時のWHERE句の動作の勘違いによる大事故の事例紹介でした…。

普段から重い重いと思ってJOINは極力使わないようにしていると、こういった外部結合時の罠はなかなか気づかれないもの。

何気なく出てきたらこれやっちゃう自信がありますね・・。

SIerで実際にこうなったという

この1枚見るだけでも、十分地獄が想像できますね。。

 

ここからはLT枠に。

発表資料・お名前等、ちょっと見つからなかったので印象に残ったのだけ…

ECサイトで、本番環境のデータをtruncate してしまったという怪談、

感情論だけで動くマネージャーの話、

ICTSC(トラコン)の話など、

xtetsujiさんの同一時期に購入したHDDが30分感覚で次々と壊れてRAID5崩壊の話など、

バラエティ豊かなお話で涼しくなりました…w

 

で、いよいよ自分の番に。

speakerdeck.com

 

それなりに緊張しつつも、YAPC::Okinawaの時のガチガチ感と比べるとだいぶリラックスして望みました。

怪談の内容は置いておいて、途中途中で、稲川さんの話し方をちょこちょこ意識させていただきまして、

要所の稲川さんが出てくるシーンでは、感情を込めて話したところ、結構ウケてくれましたw

LTなのに2話終わったところで明らかに5分を超えてしまっていた気がしたので、3話目はスキップ。

とりあえず席のお隣の方にも喜んでいただけたようで発表できて良かったなぁ、と。

時効になったネタの候補自体はもっとあったのですが、機会があればまた使わせていただければと思っております…

 

懇親会でも、稲川さんをとっかかりに様々な方の怪談を聞かせていただいて、

中でも

 このあたりの話(実話)が本気で恐ろしくなりました…

 

ということで、いろいろな怪談があるなぁ、と思わされたとても素晴らしいイベントでした。

 

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今回稲川さんの画像を使用させていただくにあたって、稲川さんの事務局に連絡をさせていただいたところ、

基本的に個人利用は問題ありません。
営利目的・販売等でなく常識の範囲内でのご利用であれば構わないとのことです。

という事を事務局の方に言っていただけたのが一番嬉しかったな、と…。

これからもたまに使わせていただこうかな、とw

 

公演日程 | 稲川淳二の怪談ナイト オフィシャルサイト

今年も冬の公演もありますので、ご興味のある方はぜひよろしくお願いいたしますー

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builderscon tokyo 2018に行ってきました

https://builderscon.io/tokyo/2018

に行ってきたので、

まだ記憶が残っているうちにメモしておきます。

 

buildersconは今年で3年目ということですが、参加するのは初めて。

普段からPerlをやっているので YAPC::ASIA Tokyoは2010年頃からずっと参加していましたが、

その後に出来たbuildersconについてはあまりチェックできていませんでした。

前夜祭は参加できませんでしたが、金曜は朝から参戦。

 

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以下拝見した順番に…

 

builderscon.io

これまでラズパイはあまり興味が無かったところもあり、

前知識はほとんど無し。

印象に残ったのは、

 

 とか、組み込み用途でのピタゴラスイッチ的なやつがとてもいい感じでした。

値段だけでなく、運用してからの安定性もあそこまであるとは…という事で、

ちょっと試しに買ってみたくなったり。

 

ランチセッションも気になりつつも、日吉に来たからには武蔵家のラーメンを我慢出来なかったのでダッシュしてランチ。

 

午後は、

builderscon.ioから。

 

最近クリーンアーキテクチャの本が気になっていて、

しんぺいさんの設計原則のお話は吉祥寺PMの時も衝撃を受けましたが、

中でも印象に残ったのは、

 

 

 

や、「暗黙知ではなく、一般的な設計原則をレビュー時の共通言語として用いる」という話がとても刺さりました。

 

その後は

builderscon.ioを。

セキュリティインシデント、聞くだけで辛いですが、

そうも言ってられないのでMySQLのクエリログを出す話や、ProxySQL、

wazuh.comなどは発見がありました。

 このあたりもとても共感できるお話でした。

自分の周囲でもこういうセキュリティ方面も啓蒙していけると良いんですがなかなか難しい…

 

お次はi18n

builderscon.io

i18nは正直やったことが無かったので、とても良い知見となりました。

ぼくたちのかんがえたさいきょうのi18n国家

Vue.js Progressive Framework

もまた合わせて読みたいな、と。

 

お次は

builderscon.io

を。

あのpairsの裏側という事で…w

 

 

 

このあたりがまさに共感しまくりでw

この視点と、

 避難訓練(Redisを敢えて落としてみる)の話、

パフォーマンスの定点観測会など、

本当に最高で、運用に関わる人すべてに見て欲しいセッションでした!

 

お次はソシャゲの裏側のお話を。

builderscon.io

まさにリアルISUCONの世界で、

は笑わせていただきました。

「チューニングよりも設計変更」の話も良かった。

 

で、初日は終了、

そのまま懇親会に参加させていただきました。

 

普段Perlの勉強会くらいしか行っておらず、あまり見知った顔も無かったので、

これはぼっちになってしまうかなぁ、、と心配していたところ、

yapcjapan.orgの時に一緒にお話させていただいた @note103 さんに拾っていただき、

楽しくお話をさせていただきました。

Perl入学式 の後に卒業生は何を勉強すべきか、そういった受け入れ先があると良いですねぇといった話などなど盛り上がらせていただきました。

アフターパーティーでは、さらに @bokuweb17 さんとファミコンエミュレータや8bit時代のレトロゲーの話や、 @karupanerura さんとサウンドエンジニアリングの話を聞かせていただき、楽しく過ごす事ができました。

 

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翌日(9/8)はUSBケーブル繋いで電子名札を付けて参戦。

ラズパイを買おうかと思ってた矢先にこれ、本当に良いですねw

また後でソースも見ていじってみたい。

 

 

この朝一のトークは正直すべて聴きたいのばかりでめっちゃ悩みましたが、

昨夜の続きを聴きたかったのでレトロゲー世代として以下に参戦。

builderscon.io

パレットテーブルとスプライトの話、

ブラウン管を意識したドット絵の話、

ロックマンのボスが背景の話、

ドラクエの村人消える問題など、

笑えつつも当時のエンジニアの苦労が分かってちょっと数十年ごしに感動しました。

 

お次は

builderscon.ioを。

カーネルレベル、システムコールまで追ってボトルネックを潰していく話、

で、

strace, gdb, perf, valgrind などを駆使して実際に一つずつ追い詰めていく感がとても勉強になりました。

 

この日のお昼もやはり日吉武蔵家をいただきまして、

午後は

builderscon.ioのお話から。

ngx_mruby, cache gateway, memcached, DynamoDB, AWS StepFunctions, AWS Lambdaなどを全力で使い倒して、絶妙なバランスで大規模に耐えうるピタゴラスイッチを構築する、めちゃくちゃいい話でした。

 

お次は、DNSは雰囲気だけで利用していたのでこちらを。

builderscon.ioDMARCレコードや、CAAレコードなど、あまり意識していなかったものもあり、

途中のデモも予め動画にされていて、見ていて本当に丁寧で安心して見られて勉強になりました。

ラストの

 これが本当に素晴らしいなと…

 

ラストのセッションは、そうだいさんのRDBリファクタリングの話も聴きたかったんですが、既に廊下の後ろの方まで行列が続いていたのでこちらを拝聴しました。

builderscon.io

今はどこもKubernetes一色になりつつある中で、なぜNomadなのかという内容で、

双方の特色を見極めた上でいい感じにNomadがピタッとハマった、というお話でした。

Circle CI 2.0になってgRPCに置き換えたら爆速になった、というあたりも素晴らしいなぁ、と。

 

LTもどれもレベル高くて最高でした。

中でも

 これの時に会場がかなりウケていたのは、結構Perlを知ってる人も多かったのかなぁ、とw

 

帰り際、フォトブースなるものがあったので、記念に撮ってもらいましたw

 

www.instagram.com

二日間参加させていただき、

「知らなかった、を聞く」というテーマの通り、

普段触れなかったラズパイだったりエミュレータの話だったり、

これまでに全然知らなかった世界にも目を向けてみようと思わされた最高のお祭りでした。

運営の方々、登壇者の方々、関わったすべての方々、本当にありがとうございました。

 

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終わりに…

参加してテンションが上がったので、

lantern.builderscon.ioで紹介されていたそうだいさんの「オミカレ」を登録させていただきました✨

仕事や勉強や趣味もそうですが、

まぁなんというか、こっちの方面も今年あたりそろそろなんとかして頑張って行かないとなぁ、とw